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五度圏図の基本

音律を図示してその構成を把握するのに便利なのが、時計のような五度圏図です。
現在では、コンピュータで三次元的に描画する方法もたくさん考案されていますが、何と言ってもこの五度圏図は、チラシの裏に鉛筆でも書ける気軽さが魅力!
これが理解できないと音律の理論も実践も難しいので、今回は五度圏図の基本を説明します。

まず円を書いて、円周を時計のように12等分します。
12時の位置から始めて、右回り(時計回り)に五度上の音を順に書き入れます。

ポイント:五度圏図は「右回り」に見るのが基本!

ここで問題になるのが、日本では色々な音名が使われてることですが・・・



このブログでは、原則として英語音名で行くことにします。
C⇒G⇒D・・・と進んで、・・・F⇒Cで一周し、12の音が全て揃います。
A⇒B⇒C・・・と並んでいれば簡単なのに、なぜ五度間隔なんだ!と思いますが、この方法だと非常に便利なことがたくさんあるのです。
例えば ──── ハ長調音階の音が、どこに並んでいるか探してみてください。
またト長調音階ではどうでしょう?
こうなりますね♪↓↓↓



ポイント:長調の音階構成音は、主音の一つ左隣から順に半円状に並んでいる!

ハ長調⇒ト長調の転調は、五度圏を一つ右に回るだけ(FをF#に代えるだけ)なのが一目で分かります。
つまり五度上への転調が一番簡単&自然なのは、音階の音を一つ取り替えるだけだから。
同様に五度下(ハ長調⇒ヘ長調)への転調も、一音だけの変更で済みます。
このように、主音が五度隣の調同士を(五度)近親調といいますが、五度圏図ではそれらが実際に仲良く並んでいるのです。

ト長調始まりの曲で臨時記号も少なければ、その曲は五度圏図の右半分の音中心に鳴っているので、この領域の音程(主に五度や長三度)が正しければ「美しく」聴こえるはずです。
まあ左半分は適当でもいい(笑)ってことですね。
ですが曲中、同名短調のト短調に転調したらどうなるでしょうか?
ト短調(自然的短音階とすれば)の構成音は、五度圏図の上半分になります。↓↓↓



左側は適当・・・とは言ってられなくなりますね。(笑)
ある程度複雑で長い曲は、最初が何調であろうと曲中頻繁に転調して、五度圏を縦横無尽に駆け回っていることがほとんどです。
それでも楽譜を読んで五度圏図と照らし合わせてみると、「メイン領域」「出張(笑)領域」とか「左回りにどんどん転調」「十文字和音(C・A・F#・E♭)」など、色々と面白いことに気づきます。
音律は必ずどこかにしわよせを持っているので、このような見方が最適音律を見つける際の重要なヒントになるのです。
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五度圏雑感

記事がすごく増えていますね。
改めて五度圏をこうして見ると,ドイツ音名が何か一つ分ずれている感じがするのは,使用音律とも何か関係するのかですね?確かに英音名のB♭はBよりも基本的な音の感じはしますが(あと自然7倍音に近似でもありますし)。
あと,こうしてみると,同名長短でみるとト長調・ト短調のほうが,ハ長調・ハ短調よりも通常のウルフ位置を逃げています。通常はハ長調ではOKでもハ短調はウルフに掛かってしまいます。

短調は結構複雑

  • REIKO
  • 2012/06/06(Wed)12:36:55
  • 編集
Enriqueさん、

>ドイツ音名
ドイツ音名だけ「H」を使うなど他と違う理由は、何かの本に書いてあったんですが(立ち読みしたような気が・・・笑)、音律とは直接関係がなかった気がします。
もし関係してたら覚えてるはずなので。
日本では、ドイツ音名使ってると「プロ」「専門家」っぽい感じになりますね。

>ト長調・ト短調のほうが~通常のウルフ位置を逃げています
言われてみれば確かにそうですね。
ただし実際は、ト長調の曲って転調の結果D#が出てくることが多く、Dis型ミーントーンにするとト短調音階がウルフに引っかかる・・・ことになります。
(なのでゴルトベルク変奏曲は、意外と音律設定が難しい)
それから、話を簡単にするために「自然的短音階の場合」にしましたが、実際は和声的~や旋律的短音階の方が多いので、その場合は音階構成音が必ずしも五度圏上で連続しません。
短調と長調は「対」で扱われる・・・と言っても、音律面ではかなり違いがありますね。
ミーントーンの「異名音の代用不可」も、長三度としての代用はダメでも短三度なら許容できるようですし。

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