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ロ長調~ヴェルクマイスターで24調・第1回

ヴェルクマイスターで24調シリーズ(詳細)、いきなり調号がシャープ5つのロ長調から始まり始まり~♪
このシリーズで主に使う2つの全調曲集から、1曲ずつ弾いてみました。
何となく聴いてるぶんには大きな問題はない、と思いますが…

◆ロバート・D・ヴァンドール/プレリュード 第14番 ロ長調(転調:ホ長調、ト長調)


◆デニス・アレクサンダー/ 小ノクターン ロ長調(転調なし)


ロ長調はヴェルクマイスターにとって微妙な調です。
主和音の五度B-F#が狭い上、主要三和音の長三度はいずれも平均律より純正からのズレが大きくなっています。
しかし純正五度も多いので、響きとしては割とスッキリしてるでしょうか。
また広い長三度は、旋律的な曲には向いていると言われています。


弾いてみて…やはり主和音の五度が純正より6セントも狭いのは、嬉しくないというのが実感。
主和音はしょっちゅう出てくるわけです、曲中に。
スタッカートの和音がピシッと一つに聴こえないし、ペダルを踏んだ(分散)和音ではモヤモヤします。(特に中低音域)
最初は自分の弾き方やペダルの踏み替えがマズいのかな?と思ったんですよ。
でも気になる所の音を確かめると、みんな狭い五度が関係してたんですね。
平均律だとどの五度も同じなので一々気づきませんが、ヴェルクマイスターは純正五度もたくさんあり、しかも楽器全体の響きが平均律よりクリアなため、「合ってない」五度の残念感が大きいのです。

ヴァンドールのプレリュードでは、中間部分でホ長調、ト長調に転調しており、ここで左手がB-F#の他にG-DやD-Aの狭い五度も弾く(しかも空五度で!)のはどうもアカンですね。
アレクサンダーの方は和音が少なく、大部分が単音の旋律と伴奏なのでまあまあも、終止ひとつ前のアルペジオがどうもしっとりキマリません。
ここは下からB-F#-B-D#-F#-B-D#で、要するに主和音をジャラジャラ~~と弾いてるのですけど、五度・四度・長三度のどれ一つとして合ってない(いずれも平均律より悪い)のだから、余韻がうなって大きく揺れるのも当然です。

じゃあ平均律にすれば解決するのかというと、空五度問題はだいぶ改善しますが、B-F#-B-D#-F#-B-D#の方はたいして変わらない、多少マシになっても外れてるのは同じ…という印象でした。
だ・か・ら、アルペジオになってるわけですよ(笑)。
平均律の現代ピアノではどの調でも、音が太くて良く伸びる中低音域や耳が音程に敏感な中音域で和音を同時打鍵すれば、そこに長三度を含む場合かなりみっともない響きになります。
アルペジオにすればそれがだいぶ緩和されるんですよね。

どちらの曲も現代作品なので、(作曲家が意識してるかはともかく)平均律の欠点が露呈しないような書き方になってるのでしょう。
そのためヴェルクマイスターの長三度劣化領域で弾いても、決定的に困る事態が回避できるのだと思われます。
(これは他の調号が多い現代作品についても言えることです)
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