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ト短調~ヴェルクマイスターで24調・第8回

ヴェルクマイスターで24調シリーズ(詳細)、今回は調号がフラット2つのト短調です。

◆ギロック/荒れ果てた舞踏室 (転調:ニ長調)


◆ロバート・D・ヴァンドール/プレリュード 第12番・ト短調(転調:ハ短調、ハ長調など)


ト短調は主和音・属和音・下属和音の5度全てが、ヴェルクマイスターの狭い五度C-G-D-Aになり、響きが曇ってモコモコする印象です。


それが短調の陰鬱さを強調する効果もあるとは言え、純正5度の多い「裏」の透明感を知っていると、演奏する楽しさはイマイチでした。
まあ「荒れ果てた舞踏室」は、表題の雰囲気と合っていると言えなくもないですけど。
しかしヴァンドールのプレリュードは、曲全体にペダルを使い、しかも左手の中低音に空5度が多いため、音のヌケが悪く少々弾きにくかったです。
ハ短調やハ長調に転調しても、主和音の5度は狭いままで、肝心な所でスカッと鳴ってくれません。
この12番は、曲集中の秀作の一つと思うので、ヴェルクで24調シリーズやってなかったら、基音変更などでもう少し音律を工夫したでしょうね…ちょっと残念。

まだ記事は書いてませんが、ト短調の同主調であるト長調も同様の理由でモコモコ(笑)してますから、この2つの間で同主調転調する曲は、ヴェルクマイスター向きではないと思います。
一般に、調号の少ない曲は古典調律、多くなるに従って平均律が有利…などと言うのは、長三度のことしか考慮してないのでしょう。
ペダルを多用する曲では、5度が狭いのは辛いです。

ところでヴァンドールのプレリュードには、長・短調の他に 34秒~43秒の部分で、ヘ音を主音とするリディア旋法(Fリディアン・モード)が4小節だけ登場します。
調号で♭の音に全てナチュラルが付き白鍵だけを弾くので、最初はハ長調に転調したのかな?と思いました。
しかしどうしても主音がハ音(階名:ド)には聴こえず、しばらく楽譜とにらめっこしていたら、リディア旋法(階名:ファソラシドレミファ)だと気づいたのです。
これはなかなか効果的で、ヴェルクマイスターも美しく鳴るため、弾いていて一番気持ち良かった箇所です。
また、平均律にした時に一番崩れる(笑)のもここでした。

ヴァンドールの作品は、このプレリュード集以外のものもたくさん弾いてまして、彼は旋法が大好き!なのが良く分かります。
ちょっと変わった雰囲気だなあ…と感じた部分を調べると、たいていその手口。
ただこの曲集は一応「24の長短調で」という触れ込みなので、旋法の使用は控えめのようですね。
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