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懸案のイギリス組曲第一番イ長調

C#からFまでを広い五度にした修正ミーントーンでは、#が2つ以上ついたバッハの組曲がイマイチなので、♭系の曲に対して以前試みたように、今度は#系の調に最適化した音律を作ってみました。
4つの広い五度の位置を、通常型から時計回りにひとつ動かして、G#からCまでにします。



通常型と比べると、E-G#の長三度が純正になり、厳しかったB-D#もまあまあになります。
最悪音程は、C#-FだったのがG#-Cに移ります。
これなら通常型で微妙&ダメ判定だった組曲も、ワンランクアップしそうですよね・・・でもなんで(汗)なんでしょう???(^ ^;)

この#型修正ミーントーンで、イギリス組曲第1番イ長調・プレリュードを演奏してみました。



ダメ判定だった通常型よりは、良くなってる面もあるんですよ。
でも…どことなく不安定&音痴っぽい箇所があるのに気づきませんでしたか?
楽譜を見ながら聴いていると良く分かりますが、時々G#音が低すぎて変なんです。
イ長調ベースなのでG#音は頻出ですが、その全部がおかしいのではなく、直前や同時に鳴っている音との関係で、時々まずい現象が起きるようです。
実際、この音律ではG#が相対的に最も低い音なんですが・・・

この(組)曲だけでなく、パルティータ第4番ニ長調や、フランス風序曲(パルティータロ短調)、トッカータ嬰ヘ短調BWV910、同二長調BWV912でも、低すぎるG#が気になる箇所があります。
つまり#型にすると、一部の長三度は改善されるが、別の問題が出てくるんですね。
(もっとも、フランス組曲第3番ロ短調・6番ホ長調やトッカータト長調BWV916は、低いG#音が目立つ箇所が少なく、全体的には通常型より良くなりますが)

以前私は「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンションとシンフォニア」以外のバッハのチェンバロ曲は、「#系」と「♭系」二種の音律を使い分けた、いわば二刀流じゃないかと思ってたんですよ。
で、そーゆーのがめんどくなったから(笑)、ウェルテンパーな音律にシフトしたんでは・・・とか。
しかし、どうもそうではないようです。
イギリス組曲はバッハの三大組曲の中では最も成立時期が早く(おそらくワイマール時代に原型が成立)、しかも第一番から書き始めたらしいとされています。
その曲が#系の調に最適化した音律でダメってことは、すでにこの時期にもっと均した音律(すなわちそれ一種)で作曲していたとしか考えられません

ではどう均せば良いのか・・・
ここでヒントになるのは、同じ修正ミーントーンでも「♭型」(F#からB♭までの4つが広い五度)は、バッハの♭系の曲に非常に良く適応し、「通常型」共々これらで良好に演奏できる曲がとても多かったことです。
つまり「#型」はバッハが使っていた音律と違いが大きいが、「通常型」と「♭」型はイイ線行ってるんじゃないだろか?
─── と考えると、仮にあと少し純正長三度を減らして音程の偏りを均すとしたら、どうすればよいかおのずと見えてきますね♪
(続く)
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