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猫のワルツが第一法で弾けるワケ

音階内にD・A音が含まれるヘ長調の、ショパン~猫のワルツ(Op.34-3)がキルンベルガー第一法で良好に弾けるのは何故か?その解答編です。
今度は楽譜付き動画にしてみました↓


★右下の「YouTubeで見る」ボタンをクリックすると、大きくして見れます

まずこの曲は非常に速く演奏されるので、ワルツの伴奏2・3拍目の和音でD・Aが同時打鍵されてもほとんど分かりません。
このような個所が何度かあるんですが‥‥‥↓気づきませんよね?


しかも序奏の後に出てくる主題は、一度もDとAが隣り合っていません。↓


こちらの記事のシューマンでは、DとAが隣り合うフレーズが繰り返され、微妙でした。

ただしこの主題もあまりノロノロ演奏すると、何となく不安定に聴こえるので注意が必要です。

ヘ長調の曲は五度上の属調・ハ長調に転調するのが最も簡単&ありがちですが、この曲は下属調の変ロ長調で二つ目の主題が出ます。
さらに中間部分では変ニ長調になり、最初のヘ長調に戻って来る ──── つまり五度圏を時計と逆回りに転調し、ハ長調など第一法的に危ない方へは行かないのです。

しかしコーダでとんでもない個所があるんですね! ここです↓


最も音程の狂いが目立ちやすい音域のD-A空五度が左手に‥‥!!!!
このD-Aは第二法でも微妙で、普通は第一法なら文句なしにアウトです。
ところが何故かOKなんですね!この部分だけ、ゆっくり演奏してみました。↓


テンポが遅い上に楽譜に印をつけ「ここが危ないですよ」と言われれば、確かに少し変な響きがしています。(笑)
でも何も言われなければ、普通は旋律の方に気を取られていることもあり、22セントも狭い「使えない五度」が鳴っているようには聴こえません。
それは何故なのか? 同時にE音(D音と1オクターブ+長二度)が鳴っているから…では理由として弱いです。

考えてみるに、このD-Aはここでニ長/短調の主和音だとかト長調の属和音などとして使われてはいないからだと思うんですよ。
dim. 記号からのニ小節、右手は臨時記号が多い半音階的なフレーズです。
ここは調性が明確ではありません ──── たぶんそれが D-A の不正音程が目立たない一番の理由ではないでしょうか。

このテクニック(笑)、良く覚えておいて下さいね。
これからもショパンでたくさん出てきます。

この曲のヘ長調部分は白鍵の使用が多く、第一法の純正音程が多く聴かれます。
そしてペダル踏みっぱなしの最後の9小節は、何と!前打音も含めて使われている全ての音が第一法で純正音程の関係になっています!
つまり第一法ならとても美しく響くわけですね。
総じてこの「猫のワルツ」は、第一法はこう使え!的なデモ曲の好例だと思います。
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