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D-A同時打鍵がないシューマン「草刈り歌」

シューマンのユーゲントアルバム第18曲「草刈り歌」は、DとAの同時打鍵がありません。
つまり一応?キルンベルガー第一法で演奏できることになります。
ハ長調の主題が近親調のト長調やヘ長調でも登場するので、これら主要な和音の五度や長三度が純正になる第一法で演奏する意味は十分にあります。
やってみました。 ↓↓↓



確かに、破綻するような不具合は出ません。
しかしDとAの近接使用は多々あるので、不安定な個所がいくつかあります。
まず冒頭ですが・・・↓↓↓



上声の旋律が、少しギクシャク聴こえる時があり、耳のゴキゲンによっては、少し気になります。
ですがこれはまあ、聴き慣れれば大した問題ではないでしょう。

でも35秒過ぎからの、ユニゾンの部分はちょっと微妙かも────



ここは実質ヘ長調になっていますが、音階内にDとAが含まれているので、一方の音高が脳内に残っている状態でもう一方が鳴ると、ハンパな音程に聴こえてしまい何だか不安定に感じます。
せっかくの決然としたフレーズが、微妙にヨレてしまうんですよね。
キルンベルガー第一法のD-A間の狂いはかなり大きく、同時打鍵でなくても目立つことがある具体例です。
しかもこのフレーズを、フォルテで何度も繰り返すのがちょっと痛い。
残響が多い場所で弾いた時に、D⇒Aのところで響きが濁ってアウトになる可能性もありますし。
(ペダルを踏んだらダメなのは言うまでもありません)

この曲は第一法でダメというわけじゃないですが、欠点も垣間見えるので文句なしに合格とは言えませんね。
せっかくのハ長調なのに残念です。
そこで第一法のA音を約11セント高くした、第二法に出てきてもらいました。



こちらはスムーズに行きますね。
極端に狭かったD-Aが軽減された分、A-Eがかなり狭くなっていますが、ここを使う個所がないので、新たな不具合が出ることもなく良好です。
(ただしF-Aの純正長三度は失われています)
この曲は、第一法だと微妙な曲を第二法で救える良い例でしょう。

しかし、なかなかハ長調のある程度音楽的な曲で、キルンベルガー第一法でバッチリ!な曲が見つかりませんね。
この音律を真正面から(ハ長調純正律の部分をメインに)使うのは、やはり難しいようです。
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無題

幾つか教訓がありました。
如何にもハ長調純正的な曲を選ばれたのだと思いますが,和声と旋律とははっきりとは切り離せないこと,現在の標準的な和声ではII和音はIV和音の代理と考えますが,むしろ旋法的にはII和音も大事なこと,それからこれがやはり鍵盤用の音律だということでしょうか。シンプルなだけに欠点も見え易いので,純正律的とはいえ自然発生的な音の並びとは相性がイマイチ。やはり少し均して使うのが現実的。。。カノン進行でもII和音大事でしたしね。

シンプルな曲はアラが目立つ

  • REIKO
  • 2013/01/19(Sat)19:46:30
  • 編集
Enriqueさん、

>シンプルなだけに欠点も見え易い
全くその通りなんです…ゴチャゴチャと音が多い上級者向けの曲の方が、音律の欠点が目立ちにくいですね。
ただし展開が複雑だと、転調しまくったりして(スタートは安泰でも)音律の弱点領域に踏み込む危険性も増えますが。

中間のユニゾン部分は、分散和音的な旋律───と言ったらいいでしょうか、第一法でダメわけじゃないけど、イマイチしっくり来ませんね。
F⇒A⇒Dと上がる時に、狭い(と言っても和声的には正しい長三度ですが)F⇒Aと、広すぎるA⇒Dの差がバランス悪いです。
第二法の「不正なA音」だと、この点が改良されていますね。
ただこの曲集は、一法でも二法でもダメな曲も多くて、そこが残念です。

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ご無沙汰しております。最近なかなか他ブログへのコメントが出来ない今日この頃ですが、記事の音源は全部聴かせていただいてます(要するに、突っ込みを入れる余地がナカナカ見当たらないんですよReikoさんの記事(笑))。
ここだけ突っ込みを入れさせていただきますとw、この曲の第1法での音源、私的には「全く違和感ない」ですよ。メロディー進行がD⇒A⇒Dの「5度」進行なら違和感あるのでしょうけど、これはA⇒(上の)D⇒Aの「4度」進行ですよね。次に出てくる下のD音はずっと後じゃないですか。明らかに考慮していると思いますよ、作曲上。当時の人々は依然として純正律の「記憶」が脳内(あるいはDNA?)に残っていたでしょうし。

 最近、ミーントーンのみならず、純正調(!)をも礼賛するモダンピアノの調律師さんが出現したでしょ? いやぁ凄い時代になったものだと驚愕してますわw。私も最近は純正律(調)の研究ばかりですし(あぁ本当、仕事なんか辞めてこの研究と実践に没頭したいですわ(爆))
 それと、当方、安価のハープを所有しているのですが、最近凄いことを発見しちゃいました・・・なんと、(少なくとも私の所有する)ハープの場合、禁則5度が(他の楽器ほど)汚く感じないんですよ(!!)。 これってどういうことでしょうかね?(笑) 

これはタマタマだと思いますね…

  • REIKO
  • 2013/07/11(Thu)20:55:48
  • 編集
kotenさん、
こちらこそご無沙汰してます。

>私的には「全く違和感ない」ですよ
ああ、そうですか…(^ ^;)
Youtubeにアップしたのを(ノート)PCのスピーカーで聴く────のような環境だと、私が打ち込みしながら聴いてる段階(シーケンサーから直接MIDI音源を制御している状態)と較べて相当音が悪くなっていて、音程の不具合や音律により異なる「響き」などが、非常にわかりにくくなってしまうんです。そのせいもあると思います。
問題のユニゾンの箇所、特に左手が耳が音程に敏感な中音域なのがキツイです。音が少ないので目立ちますし。
仮に気にならないとしても、この曲が一法で弾けるのは「たまたま」だと思いますね。「楽しき農夫」も同様です。
それで、ショパンのハ長調曲で一法で弾けるものを見つけたので、それは次に記事にします。これは「一法で弾けるように考慮した形跡がある」と言っていい内容です。

>ハープの場合、禁則5度が(他の楽器ほど)汚く感じない
私もMIDI音源の色々な音色で試していますが、木琴系もほとんど分かりませんね。
ピアノで目立つのは、聴き馴染んでいる楽器だからかもしれません。

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