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この音律でどう?「平均律クラヴィーア曲集」

私なりに考えた「平均律クラヴィーア曲集」用の音律で、前回ヴァロッティで鳴らしたのと同じ第一巻24番プレリュード(ロ短調)を試してみました。↓↓↓



ヴァロッティでの問題点は、例えばこういう箇所で突然鳴る、ピタゴラス長三度(純正五度を4つ重ねてできる、広すぎる長三度)です。↓↓↓



#が二しかつかないロ短調ですが、こちらで説明しているように、古典調律にとって苦手な音程が頻出します。
しかも最後はロ長調でピカルディ終止・・・ヴァロッティではB-D#もピタゴラス長三度なので、(転回した短六度も)大きくうなりが出てしまいます。
24の長短調全てを扱うこの曲集では、ヴァロッティの広い長三度(純正五度が並んでいる、いわゆる「裏」)領域もフルに使うので、やはりもう少し ─── というか気持ちだけでも(笑)何とかしたいところです。
そこで、このように考えてみたんですね。↓↓↓



これで最悪の長三度でも、ピタゴラスのそれより4セント改善されました。
ごくわずかの違いですが、それでもヴァロッティの時はつんざくように鳴っていたF#-A#(B♭)やC#-E#(F)の和音が、少しおとなしくなっています。
ピタゴラス長三度を軽減するための合計-4セントの配置は、他にも色々考えられますが、不必要にデコボコさせず、またここまでの流れ?で五度圏のDとG#を結んだ斜めの線で対称となるように考えました。



ヴァロッティもこのD-G#線対称タイプの音律です。
ヴァロッティがチェンバロ界で広く使われるようになったのは、実際「それなりに良い結果」が得られているからなんでしょう。
(いくら電子チューナーのプリセットに採用されても、合わない曲が多いのではこんなに普及しないはず)
そして現在チェンバロで弾かれる曲は、他を圧倒してバッハが多い・・・つまりヴァロッティは「バッハと相性が良い」に違いなく、これは私も今まで調べてきてそう思います。
(逆にスカルラッティでは、ヴァロッティだと#系の曲が苦しく、クープランやラモーはそこまで均さずとも良さそうに感じる)

「平均律クラヴィーア曲集」の音律が、バッハの普段使い?の音律からもう少し均したものだったとすれば、それをD-G#対称配置で考えてみるのは、一理あることだと思います。
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Reiko's fringing

Vallotti with Reiko's fringingになりますか。調律の範囲に近いでしょうかね。
以前レーマンさんのまとめた「その他のバッハ音律」をギターのフレットにしてみましたが,殆ど押さえ方による変化の方が大きそうでした。
謎のD-G#対称ラインは鍵盤ではやはり白鍵/黒鍵を分ける五度圏に刺された串の様なものですかね。

ここまで来ると色々ある

  • REIKO
  • 2012/10/24(Wed)22:03:39
  • 編集
Enriqueさん、

このへんまで均すと、細々した数値と配置で色々考えられるので、1つの拠り所としてD-G#で対称にしてみました。
ヴァロッティでも「可」とは思うんですが、やはりピタゴラス長三度は解消した方がいいと思ったので。
チェンバロだと響きがきついです。
ただこの配置だったら、次の記事のように、全部マイナス3セントにした方がスマートかと思います。
両者の違いはまさに(ギターなら)「押さえ方の違い」程度でしょうか。

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