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♭音だらけの第25変奏~ゴルトベルク変奏曲

修正ミーントーンによるゴルトベルク変奏曲、短調最後の第25変奏は、音律的にとても興味深い展開になっています。



★マジメに(笑)繰り返しています・・・後半は3分40秒から~
★動画の楽譜は旧バッハ全集版ですが、新バッハ全集版(べーレンライター)を見て打ち込んでいるため、前打音が付加されている箇所があります。
★10小節目後半の上声部、原典ではナチュラルが無いのでD#で弾くことになりますが、どう考えても音楽的に変なのでDにしています。
カークパトリック版はナチュラル有り、(CD等を聴くと)通常はD音で演奏されています。

♭2つのト短調で始まり、前半は五度上のニ短調の同名長調で終止します。
ここまでは普通の展開。
しかし後半はものすごいことになってます!↓↓↓



前半にもチラチラと出てきた A♭・D♭に加えて、G♭・C♭・F♭まで登場!
21小節目冒頭は、変ホ短調(♭6つの変ト長調の平行調)になってます。
こんな転調をしてるのは、ゴルトベルク変奏曲の中で第25変奏だけですよ。



♭系の調から五度圏の下を回って右側へ侵入?したため、F#でなくG♭、BでなくC♭のような記譜になるのですが、この音律には D♭・G♭・C♭・F♭が無いので、それぞれ代わりにC#・F#・B・Eが鳴っています。
(いずれも正しい音より相当「低い」)
しかし意外と崩れません・・・最初にこの音律で♭ゾロゾロの箇所を聴いた時は、あまりに美しい?ので(狼じゃなくて)キツネに騙されてるのかと思ったほどです。
「音がズレて入る部分が多い」「半音階的進行が顕著」「B♭・E♭・A♭が低目になっているので、相対的に音程のバランスが取れている」がその理由でしょうかね~?

しかしこの音律で、例えば平均律クラヴィーア曲集(以下WTC)第1巻の22番変ロ短調(♭5つ)のプレリュードを弾くと、こうなってしまいます。
(途中まで)↓↓↓



これはちょっと厳しいですよね・・・(^ ^;)
不正音程がどの程度目立つかは、曲の書法によるところが大きいようです。
以下は私の推測ですが ────
★(WTCとは違い)ゴルトベルク変奏曲は大部分ト長調なので、それに最適化した音律で作曲された
★そうなると ♭系の調は不正音程を含みやすくなるので、それに配慮した曲の書き方をした
──── ような気がしますね。

誰だって仕事をする時は、それに合った「環境」を整えますよね。
そうでないと効率や気分に影響し、結果が悪くなるからです。
鍵盤音楽の作曲にも、同じようなことが言えるんじゃないでしょうか・・・。
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無調?

すごいなあ。これはさすがに耳がバカになっているEnriqueでも,随所低く感じますが,何か無調音楽のよう(もちろん12音とは違うでしょうが)で,じわじわともぐって行くようで音程のヘンさが感じさせないようになっていますね。却って美しい。このアヤしさは何でしょうかね。

最大の聴かせどころかも!?

  • REIKO
  • 2012/06/26(Tue)01:09:55
  • 編集
Enriqueさん、

>じわじわともぐって行くよう
>却って美しい
>このアヤしさは何
・・・私も全く同感です♪(^ ^;ゞ
フツーにキレイなのとはちょっと違う、妖しげな美しさ!
ゴルトベルク変奏曲最大の不思議箇所&最大の聴かせどころかもしれません。
♭ゾロゾロの箇所、出てくる音が「半音階的幻想曲とフーガ」のレツィタティフ部分とほとんど同じなので、この音律でも大丈夫だろう・・・とは思っていたのですが、それにしても独特の神秘感です。
この後は、技巧的で華やか(ある意味脳天気)な変奏が続いて、長大な変奏曲が山場を迎えるのも、何か納得がいきますね。

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